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スペシャルインタビュー 西川遥輝

何ひとつ無駄にならないように、その練習がどうプレーに活きるのかを考える。

西川遥輝

1992年4月16日生まれ 22歳
2014年シーズン、43盗塁を記録しパ・リーグの盗塁王を獲得。またチームトップとなる147安打、63四球を記録。さらに両リーグ最多となる13三塁打を放つなど積極的な走塁が光った。

練習で心がけていることは。

無駄にしないことです。どんな練習でもそれが無駄にならずに、最終的に“活きる”ことを心がけています。僕はトレーニング全般が好きなんですが、例えばウェイトトレーニングにおいても、ただがむしゃらにおもりを上げるのではなく、野球のどういう動作のためにやっているのかを考えながらやっています。野球のプレーに活きるように繋げていくことが大事なんです。

自分のプレースタイルとは。

相手チームの選手から嫌がられるようなプレーヤーですかね。敵のバッテリーから「こいつが打席入ると嫌だな」とか「こいつを塁に出すと厄介だな」とか、そいういう存在でありたいです。来シーズはこの嫌らしさにプラスして、怖さも出していけたと思っています。

走塁について。

走者として塁に出たらどんなことがあってもアウトになってはいけない“ポジション”だと思っています。牽制アウトも、盗塁アウトも、とにかく絶対アウトになってはいけない。盗塁に関しては、全投球で狙っています。結局、全部狙いにいかないとスタートが切れないんです。次は狙おうとか、その次は狙わないとかやると気持ちが守りに入ってしまうので。常に全部狙う意識でいます。

打撃について。

僕の今打っているポジションの役割として、塁に出ることを求められているので、どんなカタチでもとにかく塁に出ることを目的にしています。ヒット、バント、フォアボール、エラー、何でもいいから塁に出る。もちろん追い込まれるまではヒットを打つ姿勢でいますが、追い込まれた後は塁に出るためにいろいろな選択肢を考えています。

守備について。

2014年は、一年間を通してポジションを決められなかったので難しいんですが、やっぱり100%でなければいけないのが守備だと思います。そして、まずはピッチャーから信頼されるようにならないとダメですね。信頼されることでゲームが成り立っていくんだと思います。

プロに必要な能力とは。

何でもいいので、何かひとつ目立てる武器を持っておくことです。今の僕で言えばスピードですね。とにかくひとつでいいので武器を持つこと。あとは、自分からやることです。僕はプロになる前の高校時代は、本当に練習嫌いで、練習からとにかく逃げて逃げて要領よくしのいできた感じなんですが、プロに入ると個人として成績を残さなければならないので、真逆になりましたね。高校時代と違って、プロになるとやらされる練習というのはほとんどなくなり、自分がやらないと楽な練習メニューですぐに終わってしまいます。プロは自ら動くことが大事です。

壁にぶつかった時は。

僕はとことん壁にぶち当たるんで、その度に挫けそうになっています。でも、僕には絶対的な信頼をおいている人が一人いるので、その人に聞きますね。どうしたらいいかを。

これからの目標は。

首位打者を取りたいという気持ちはありますね。やはり今の自分の役割として打率は気にしないといけないと思うので。そのためには、とにかく無駄をなくす。練習も試合も打撃も守備も走塁も、すべてにおいて無駄を省いていく。そして、何一つ無駄のないように行動していく。打ってるバッターって、無駄がないんですよ。

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